異文化の中での自己成長-リバーサイドから東京へ: ニッキー・オンとの対談(スリック・マーケターズ)

Original Content: Oguzhan Karagözoglu
Translated by Shiho Baisho

「グローバル化した世界では、変化を受け入れることは単なる選択肢ではなく、成長のために必要なことだ。」

今回は、南カリフォルニアのマーケティング・サービス会社、スリック・マーケターズ社長のニッキー・オン氏によるインタビュー動画の日本語要約版をお届けします。アンソニー・グリフィン氏の東京への道のりや洞察を通して、緩やかな成長、戦略的な決断、没入型の文化的探求の物語を掘り下げます。新しい土地、言語、仕事文化に適応するための困難が、同氏の進歩の妨げになることはなく、逆に糧になったと語ります。その後彼は異なる文化やビジネス環境のギャップを埋めるためのコンサルティング事業を立ち上げ、現在もサガコンサルティングのプリンシパルコンサルタントとして活躍しています。


1. リバーサイドから東京へ

ニッキー・オン氏とアンソニー・グリフィン氏のキャリアの旅は、ともにカリフォルニア州リバーサイドからスタートしました。大学でビジネスを専攻した二人は、そこで将来のための基礎を築いたものの、アンソニーの進路は卒業後に大きく分かれ、自宅から7,000マイル離れた日本の中心地、東京へと移りました。この渡航は突然の決断ではなく、長年にわたる日本への関心と入念な計画から生まれたとアンソニーは語ります。日本への渡航は「計算された一連のステップ」であり、80年代から90年代にかけて、日本のビデオゲームからエレクトロニクス製品まで、日本の文化や製品に早くから魅了されていたことが影響していました。ニッキー・オン氏は当時の印象を「アンソニーが東京に引っ越したのを見たときの私の最初の反応は......すごい!アンソニーが引っ越したなんて信じられなかった」と語りました。しかし、彼にとってこの引っ越しは勇気があったからではなく、子供の頃から心に響いていた呼びかけに応えるためのものだったと述懐します。

サガコンサルティングは、世界的に認知度を高めることを目指す企業に対し、マーケティングとコミュニケーションを融合させたサービスを提供し、日本と世界をつなぐ重要なリソースとなっている。

2. サガコンサルティングで文化の架け橋に

アンソニー・グリフィン氏の日本のビジネス界への進出は、英語とビジネスコミュニケーションの指導から始まりました。その後、在日米国商工会議所ニューヨーク大学SPS東京校で講師を務めたことを通して、文化的差異を埋めるコミュニケーションの重要性を痛感したと語ります。このような本人の努力の積み重ねが、サガコンサルティングの目標、つまり日本企業がグローバル市場で成功するための支援を行うコンサルティング会社の設立につながったと本人は振り返ります。効果的な異文化コミュニケーションの戦略を提供することで、サガコンサルティングは、世界的な認知度向上を目指す企業にとって重要なリソースとなり、マーケティングとコミュニケーションのスキルを融合させ、日本と世界をつなぐ存在となっています。

3. グローバル市場における日本企業の総合的アプローチ

2人のディスカッションの中で、日本企業が直面する課題、特に国内市場が縮小する中で直面する課題に焦点をあてた、国際展開におけるウィットに富んだ戦略の紹介とともに、グローバルオーディエンスとのコミュニケーションについて話がされました。両氏は、このような戦略は単に外国語を話せるだけではなく、効果的なコミュニケーションと文化の違いを理解することが重要だと指摘します。文化的に微妙な違いを理解することで、グローバル・コミュニケーションが改善できるというフィロソフィーによって、サガコンサルティングは、日本企業に国際的なインタラクションに必要なツールを提供し、世界のさまざまな市場での成長を支援することに情熱を注いでいます。

4. 自己成長の指針

この対談の中ではただの成功への道筋以上のものが示されたと言っても過言ではないでしょう。アンソニー氏は自身の経験から、インスピレーションを交えた実践的なアドバイスを言葉にします。「もしあなたが私のように内向的で、控えめで、リスクを避けるタイプなら、挑戦してみることをお勧めします。」と、新しい経験に向かって小さな一歩を踏み出すことの大切さを強調します。

長年の友人であるニッキー・オン氏は、日本への移住に関する彼の考え方について、ゆっくりと文化に浸ることが自信につながり、日本との深いつながりを育んだとコメントし、二人の会話は、未知の土地への移住は必ずしも困難なことだけではなく、綿密な計画と小さな戦略的ステップによって実現できる事象である意見で一致していました。

5. ウェルビーイングとハピネスへのサイクリング

話は、仕事上の業績とともに、個人のウェルビーイングを培うことの重要性へ移り、自身が趣味のサイクリングは体を動かすだけでなく、日本の息を呑むような美しい景色や温かな地域社会とのつながりを深めてくれるとアンソニー氏は力説しました。「サイクリングは、自分にとって自由な時間を過ごすための一番の方法」と伝え、この趣味があることで仕事と余暇の健やかなバランスが保たれ、自分が住む街の美しさを堪能できると説明しました。

さらに、サイクリングのようなアクティビティは内省的な思考を可能にし、新たな角度からアイデアや懸念を処理するきっかけとなることも話されました。体を動かし、精神的にリラックスするというこの組み合わせは、従来の仕事環境、特に多忙な東京では出しにくいインサイトや解決策を導き出すことができるそうです。

6. 感謝することについて

今回の対談で常にフォーカスされているのは、人生で与えられている無数のチャンスに対する感謝の気持ちです。「日本と、日本が私に与えてくれた人生に心から感謝している」とアンソニーは振り返ります。特に彼にとって、リバーサイドから東京への転身は、文化に浸り、プロフェッショナルとして成長し、周囲にポジティブな影響を与えるというコミットメントをもたらし、そしてそれが個人的にも仕事上でも成長につながったとされています。特にサガコンサルティングを通じた同氏の取り組みは、ビジネスの成功だけでなく、日本企業とグローバル市場との橋渡しという意義深いものを示しています。

社会の中で人々は、自分が受けている支援や機会を認識し、それを活用して他者を支援することが大切です。そしてそれについての感謝の気持ちと恩返しの気持ちを持って人生に臨むことで、自分自身の旅路を支えてきたコミュニティや文化に、どのように貢献できるかを考えることができるのです。


上の画像をクリックすると、対談インタビュービデオをご覧いただけます。

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